出版社からは難しい企画といわれ、腹ただしさを覚えながらも、取材の
最中出逢った、たくさん動物好きの方から励まされ、勇気づけられたの
を覚えています。

そして、十数年の夢をよみがえらせるキッカケとなったのは、たった数
匹の熱帯魚からでした。コンピュータという無機質な機械相手に仕事を
している我々の目の安らぎ、心の安らぎとして飼われた生き物‥‥。
その水槽が２つになり３つになり、そのうち仲間が思い思いの生き物を
会社に持ち込み、いつのまにか陸ガメがのんびりと歩き、鳥がご機嫌な
鳴き声をあげ、ハムスターが愛嬌のあるしぐさを見せ、みんなの心をや
わらげてくれています。

これがアニマルセラピーというものなのでしょうか‥‥。　

そんな時、ふと、あらためて生き物の素晴らしさを再認識したのです。
現在、社員も増え、可愛い家族も増え、やっと私たちの夢の第一歩がふ
みだせます。もちろん生き物となるとたくさんの問題、考え方もあり、
茨の道なのかもしれません。しかし新たな責任をそれぞれが持ち、生き
物と人のきってもきれない関係を、みなさんと共に考えてきたいと思っ
ています。