【リツのワンポイントアドバイス】 演出

 華美な演出より、ヘタでもいいから、新郎新婦の口から直接お礼の挨拶をするとか、なるべくお客様と触れ合う機会を作るとか、そういったシンプルな事が、一番お客様にとって喜んでもらえる演出だと思います。本当は列席してくれた方、全員とお話しするのが理想だけど、人数が多すぎて無理なら一人一人にメッセージカード(手書きで内容も違うものなら尚良い)を渡して感謝の心を伝えて欲しい。絶対、お客様は何よりもうれしいはずだし、あったかい心に残る結婚式になることは間違いないはずです。
 また、どんなに完璧に準備したとしても、当日はおもいがけないハプニングがでてくるものです。その度に憂鬱になったりイライラしていたら身がもちません。どんな進行、どんな演出より、花嫁さんの笑顔が素敵な結婚式の成功の鍵です。どっしりとかまえて、後はプロの方々におまかせして、ニコニコをたくさん笑顔をふりまき、何より愛する人と結婚できる幸せをかみしめて下さい。

  【リツの体験エッセイ】 はたらく花嫁

  全体的にこだわったのは、わざわざ二人の為に時間をさいて結婚式に来てくれる列席者に、感謝の心が伝わるように、なるべく手作り風にしたかったこと。

 1. 受け付けに、両親の結婚式の写真と、ふたりの子供の頃の写真を飾って生い立ちを紹介。
 2. ホテルで用意されている座札の代わりに、それぞれにあてた手書きのメッセージカード
   (一人一人内容の違うもの)を入れた封筒にみんなの名前を印刷。それをテーブルの上に置く
 3. 食事のメニューとシェフのプロフィール、そしてBGMの一覧を2枚の紙に印刷して、くるくると
   巻いた部分を二人の名前が入ったリボンで結んでテーブルの上に置く
 4. 子供達の席にはぬいぐるみとお菓子の入ったお楽しみ袋を置いて、披露宴の最中、退屈しない
   ようにした
 5. 媒酌人はたてなかったので、お互いの経歴は司会者が、人柄については一番わかっている新郎、
   新婦がそれぞれお互いを紹介しあった
 6. 試食会の時に、料理に対するシェフの熱意に感動したので、披露宴でみんなに食事をとって
   もらいながらシェフから料理の説明をしてもらった
 7. お色直しの退場の際、司会者が「花嫁さんに、今日は特別にエスコートしてくれる男性を選ぶ
   権利を与えます」と言われ、私が父親の名前を指名し、一緒に退場。この時のBGMは義父が尺八を
   ふいてくれて、とても印象的な退場になった。
 8. 入場の際、義父に司会者から「ふたりの事をどんなふうに呼んでいますか?」とインタヴュー
   してもらい「じゃあ、いつも呼んでいるように二人を呼んで下さい」と言うと「泰男、
   りっちゃん、出ておいでぇ〜」のセリフでドアが開いて入場という形にしてもらった。会場が
   笑いの渦にあふれ、とてもアットホームな演出になったと思う
 9. キャンドルサービスの代わりに、各テーブルをまわってテーブルごとにお客様と記念撮影をした。
10. 独身男性にガーター・トスの代わりに列席した独身女性のリストをプレゼントした
11. ブーケ・ストは、ありふれているので独身女性の数だけ長いリボンテープを用意し、それぞれの
   先にブーケの当たりと、彼の実家が島根で出雲大社が近いことから『縁結びのお守り』と、独身
   男性のリスト、宝くじをつけてクジのようにテープをひいてもらった。
12. 全員参加型にしたかったので、花嫁花婿とじゃんけんをして買った人4人にプレゼントをあげた。
  (本当はテーブル対抗ゲームの予定だったけれど、時間がおした為)
13. 娘から両親への手紙は多いけれど、私は父から娘への手紙をもらい司会者に読んでもらった。
   会場中、涙、涙…。それをうける形で、その後、両親への手紙を、私本人で読んだ。
  (この時、彼の両親への感謝の気持ちものべ、最後に列席してくれたみなさんへのお礼も言った)


結婚当日
 で、むかえた当日…。ああ、ここまでの苦労がやっと報われる…。おもえばこの一年、日曜しか休みのない働く花嫁は、仕事中に手作りメッセージカードをシコシコ書いたり仕事場で疲れを癒し、最高のウエディングをするべく頑張った!この充実した笑顔が、今日、こぼれる日だまりの中でキラキラと輝くのねッ!って、前日泊まったホテルの部屋のカーテンを両手でおもいっきり開けると…

 おもわず吐きそうになった。

 だって大雨なんだもん…

 しかも地面をたたきつけるようなドシャ振り!!日だまりどころか夜のようにまっ暗…

 光の中で開放的なガーデン挙式という(その為に、緑が一番美しい五月晴れの5月に一年前から予約したのにぃ)これだけは譲れない夢ッ!は、けっきょく一瞬にして打ち砕かれてしまった。

 ふっ…(遠くを見る目)

 それでも、ウエディングドレスに身を包んだ私は、愛するダーリンと結婚できるうれしさに、
笑いっぱなしのまるで緊張感のない花嫁になったのでした。 ちゃんちゃん

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